”能島・潮流体験” (愛媛県今治市宮窪町) 09.3..29. 撮影
ワープ松山の しまなみ海道開通10周年記念企画 「潮流体験と千光寺公園」に参加しました。
潮流体験のキャッチフレーズは
『海賊衆・能島村上氏の本拠地「宮窪瀬戸」 500年前と変わらぬ激しい潮流を体感・気分は海賊』
と魅力的なものでしたが・・・
当日は中潮でもあり(大潮時には最大9ノットで流れるそうです)
予定の時間を1時間も遅れて出航したので 潮の流れも違っていたと思います。
何故なら パンフレットに載っている写真ほどの激しい潮流ではありませんでしたから!
それでも むかし海賊が跋扈した海峡を小船で体験するのは素晴らしい♪
エンジンを止めると 小船は木の葉のように流される!
今年は3月中旬になって肌寒い日が続いたため 能島のサクラも尾道千光寺公園のサクラもやっと咲き始めたところで 海上はとても寒かったです。
宮窪港から観潮船(左)が出航します。能島は左前方の白い橋脚の手前。
↑ 目の前の小島が鯛崎島と能島。しまなみ海道の伯方・大島大橋が見えます。
能島・鯛崎島は 能島村上氏が能島城を築き二つの小島全体を城郭にした所。中世海賊の海城です。
海城に水はありませんから 対岸の宮窪の「水場」という場所から運んだと考えられています。
↑↓ 航跡ではありません。能島へ近付くにつれて 潮が騒ぎ始めました。橋は「伯方・大島大橋」
↑↓ 岸へ打ち寄せる波ではありません。能島を揉む潮の流れです。
能島・海蝕テラスと岩礁ピット
「海蝕テラス」 自然作用でできた岩盤平坦面を部分的に加工して 通路などに利用した遺構
「岩礁ピット」 岩礁に穿たれた柱穴跡で 城全体で380余りを数える。繋船施設と考えられる。
↑ 船折瀬戸 泡だっていない部分が不気味です。
船も折れるほどの激しい潮流が川のように流れることから昔の人が付けた名前です。今治管内では最も危険な瀬戸とされています。
手漕ぎの小舟でこの潮を自由に操って村上水軍は瀬戸内を掌握したのです。