「万年山」 草原の花散歩 02.7.28.
万年山(はねやま)は標高1140m。大分県玖珠郡玖珠町にある独特の形をした山である。
指導標によると
『万年山は巨大な溶岩の台地(メーサ)です。
この山は上下二段に分かれたニ重メーサで 「下バネ」と呼ばれる大きな溶岩台の上に
更に「上バネ」と呼ばれる溶岩のテーブルが乗った形をしています』
下万年台(したばねだい)の吉武台牧場までマイカーが入るので
そこから山頂の上万年台(うわばねだい)まで遊びながらでも1時間足らずの楽しい散策となる。
8:30 下万年台の吉武牧場のゲート横から出発
駐車場に車を置いて見渡せば
牧草地の向こうに
九重連峰の涌蓋山(わいたさん)が近い。
雲を被っているのは
中岳や天狗城や三股山など九重の山塊
草地にすだく虫の音
木立に響く小鳥の声に包まれて
牧場の作業用舗装路をだらだらと登って行く。
牧草地に
キスゲの黄色が涼しげに点在し
路傍にテリハノイバラが美しい。
8:50 広々とした下万年の台地に出て 左に上万年台を見上げながら 牧草地の中を進む。
後から惠ちゃんが撮影してくれたショットが 台地の風景をバッチリ捉えて見事だ♪
(惠ちゃん撮影)
上の写真の道を左にカーブして
少し下ったところに
休憩所や水場やトイレがある。
その先
下上万から上万年の登りにかかる急坂の下に
大きな指導標が立っている。
冒頭に赤字で掲げた「万年山の説明」は
この指導標に書かれていたもの。
的確な表現に感心した。
道はここから階段状の急な登りになり
一汗かくと
山頂が見えてくる。
9:30 万年山頂上。雲の素晴らしい日である。”おーい、雲よ どこまで行くんか”
山頂の広い草地はキスゲの花盛りで チョウやミツバチが花に戯れていた。
草の海に溺れそうに咲いているギボウシの花が清楚。
万年山から見る涌蓋山は惚れ惚れする秀麗さ!
雲を払った九重連峰は山肌の緑の濃淡が美しく 硫黄山の噴気ガスが壮観だ。
遠く右奥に霞むギザギザの嶺は阿蘇の根子岳だろうか。
数年前の雪の日 惠ちゃんと二人で登った急坂の恐怖が蘇える。
日差しはきつかったけど 雲が絵になる夏空で 最高だったなぁ♪
玖珠方面を見下ろせば
眼下の下万年台の牧草地の向こうに 伐株山がメーサの山容を見せている。
玖珠町から見る伐株山は 名前通り 切り株の形をしているのである。
10:00 下山開始
登りに気が付かなかった吾亦紅(ワレモコウ)が路傍のあちこちで咲いている。
地味な花なので撮影が難しい。青い空との対照をねらってパチリ。
細かい花は蜜を含んでいるのかアリが付いていた。
10:40 吉武台牧場 帰着。
☆ 登りは私たち二人だけの貸しきりの山だった。
猛烈な日差しに耐えかねて ブルーの雨傘をさして歩いた私(^o^)
下りの下バネあたりから 登山者が現れ始めた。
駐車場の車はほとんど県外ナンバーで万年山の知名度の高さを認識した。
「花と小鳥の囀り 草原を渡る風 山腹の美人湯の魅力」
季節を変えてまた登りたい山である。
次回は暑くない日に山頂から黒猪鹿コースを下りて 柱状節理の断崖を見たいものだ。
★ 残念だったのは万年山の全容を撮影する適当な場所がなかったこと。
「九重の自然」嶋田裕雄著の文中に「万年山の山容」について描写があったような〜
もう一度読み返して どこから眺めたのか調べてみようと思う。
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☆ 大分市在住の惠ちゃんと愛媛に住む私が、年に1回こうして楽しく九州登山が出来るのも
偶々九重山登山で知り合った惠ちゃんによる別府港へのマイカー送迎のお蔭なのである。
愛媛・八幡浜港から夜行便のフェリーで別府着の私を早朝迎えに来てくれる惠ちゃん!
このご縁で1998年、私がスーパーのグアム旅行の抽選に当たった時は
ヒルトンホテル・オーシャンビューのバカンスを二人で満喫し
ジャングルツアーをルンルン気分で歩いたり、潜水艦に乗って海中を潜ったりした。
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