新雪の笹ヶ峰 01.12.15. 三人会12月例会
西条市の笹ヶ峰は石鎚山脈の中でも 石鎚山、瓶が森につぐ名山である。
標高1859mもあるのに 下津池から丸山荘まで1時間30分、丸山荘から1時間で山頂というルートは 厳冬期でも比較的登りやすい山です。
コースタイム
4:40 宇和島出発
7:00 西条市下津池
(途中チェーン着装に30分)
8:20 登山口到着
8:30 登山口発
9:30 宿
10:10 丸山荘 (休憩)
12:00 笹ヶ峰頂上
15:30 登山口
8:30 登山口から急坂を登る。天候は曇り 午後から回復してくるらしい。
さらさらの新雪が積もっていて 谷沿いの登山道は境界が不明だ。
危険個所に頑丈なロープが張ってあり 心丈夫である。黄色のツララが珍しかった。
9:30 宿(しゅく) ここは別子銅山の木炭の集積地だったそうで 平坦な杉林になっている。
銅の精錬をするのに炭を使ったというのが信じられない。よほどの量を必要としたことだろう。
そして ここから中7番あたりまで運んで行ったというのも 大変な距離である。
宿を過ぎると 明るい自然林になる。ブナの大木が点在し ダンコウバイなど黄色い花の咲く林が広がる。
春は花 夏は緑 秋は紅葉 冬は樹氷と四季を通して楽しめる登山路である。
今の季節 木々は花芽を一杯つけた枝に雪がついて 様々な表情を見せてくれる。
10:10 丸山荘に到着。小屋の戸は閉まっていて人気がなかった。
伊藤さん夫妻の笑顔を懐かしみ クロちゃんの尻尾を思い出しながら休憩をとる。
丸山荘のすぐ上の植林にはゲレンデがあり 以前はスキー客で賑わったという。
その傍に 伊藤さんの「山守三十年」の記念道標が建てられていた。
そこを過ぎるとダケカンバの林になって、幹が赤いので明るく感じるが 標高が高くなった印でもあるのだ。
登るにつれて 雪がどんどん深くなってくる。
登山道は樹林帯を抜けて吹きさらしの笹の急斜面にかかる。 時々進んだ一歩分ずり落ちる!
強風が木や道標にエビのしっぽを太らせている。頂上はすぐそこなのに進めない。時々 地吹雪が頬に痛い。
たまに ふっと風のない場所があって息をつく。
12:00 笹ヶ峰の山頂に到着した。祠が見事に凍りついていた。烈風で吹き飛ばされそうだ。展望ゼロ。
リーダーは記念撮影の用意にかかり 私は岩陰でカボチャのポタージュ作りに忙しい。手袋を脱いだ手が凍りつきそうになる。気温は−10℃くらいでも 烈風が体感温度を引き下げるのだ。
やっとのことでポータージュが出来たけど 作っている間に冷めていく。それでも温かいものは体にしみ入る。
記念撮影がすんで山頂をあとにするとき 一人の登山者が来た。年配の男性である。
悪天候のなか同好の士に会うのは嬉しいものだが 烈風のため立ち止まるのさえ困難で言葉が交わせなかった。残念だあ!
少し下った辺りから時折晴れ間がのぞくようになった。きらめく霧氷の向こうに西条市が見える。
ゲレンデでは わずかな間だけ青空になった。何と言っても霧氷には青空が一番似合う。
丸山荘の軒下を拝借して昼食にした。
リーダーの乾杯はナポレオン!
ただし寒いのでお湯を沸かして作ったカップメンがもーれつ旨い!カップメン相手じゃナポレオンが泣くぞいな。
昼食後
沓掛山の道へ行ってみた。
山頂はガスっているけど
笹の広いスロープが真っ白だ
この道をクロちゃんと
沓掛山から黒森山へ歩いたよ
クロちゃんは笹ヶ峰の道で待っていて
「今日は沓掛山だよ」と言うと
沓掛道へすっ飛んできた
利口で可愛い犬だったなあ
下界の明け暮れは つまんないだろうな。
15:30 登山口
帰途
吉居橋から振り返ると
どっかり胡座をかいた雲の下
笹ヶ峰の稜線が夕日に輝いていた。
頂上は相変わらず雲の領域であった。
19:00 宇和島帰着
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