熊野古道   柳生街道   三嶺  フッカー・ヴァレー  天狗塚
         
        八方尾根  楢原山  由良岬  皿ヶ嶺  寒霞渓  
   

                大座礼山 「ブナ讃歌」  01.6.8.三人会6月例会

 5:10 宇和島出発 → 新居浜→大永山トンネル→筏津→ 8:45 大田尾越(高知県大川村)
 9:00 大座礼山登山口 → 12:00山頂
13:00 下山開始 → 15:30 登山口着   (コースタイムは写真撮影のため多くなっています)
   
    
白いウツギが花盛りの筏津を過ぎ 県境の太田尾越にくると 不思議なことにウツギは紅色だけになった。
太田尾越の峠に 東光森山の登山口があり、少し下った所が大座礼山への分岐点で そこへ車を停めて登山口まで3分ほど歩く。分岐点から登山口へ向かって 林道の工事中、崖の断層の色分けが見事。

 
登山口から いきなりの急坂がある。     万緑の登山道は気分爽快だ。

登山道はいくつかの沢を渡渉して行く。
増水した時は 危険な個所であろうと思われる。 
数カ所のエンレイソウの群落は
花を終えて結実していた。

やがて 道はブナ林の水平道に入る。

ブナ(山毛欅という難しい漢字もある)

ブナの落ち葉に点在するギンリョウソウの撮影タイムになった。

私はギンリョウソウとは相性が悪いらしい(-_-)
撮っても撮っても マシな写真が無い・・・

水平道で山を回り込んで 急坂を登ると ブナの巨木地帯にでる。

 

10:30 それは想像を超えた大きさで存在していた!

  
最初に現れたブナの木。全景が撮れない。根元だけでも この大きさである。ザック一個では絵にならないので三個並べて撮影した。大座礼山の主と言って良い貫禄であり 王者の風格をもっている。

   
幹はモンスターの触手のように伸びていた。ハルゼミの小さな抜け殻が幹を覆う苔に縋っていて愛しい。

第一の木から ほんの少し登った所に 数本の巨木がある。

      

 光と風が 古老の腕の中で遊ぶ。

 訪れては去って行く風・・・  
 跳ねる光の小人たち♪

 私たちが 木洩れ日に佇むように
 木の精は
 月の雫のなかで静かに語り合うだろう

 再生の春から
 いのちを尽くす夏
 秋の華やぎを終えて
 眠る冬へと

 苔生した幹は
 気の遠くなる繰返しを支えてきた。

巨木地帯から 急峻な道を一気に登ると 山頂である。

 
                          二ツ岳と赤星山の間に雲が湧いているのが美しい

12:00 大座礼山頂で昼食。
      リーダーがクーラーに入れて持ってきたビールで乾杯!冷たくて美味しいよぉ♪
      和美さんお手製のキュウリの漬物が旨い
      なんたって お姑さんの趣味の手作り野菜なので 瑞々しさが違う
ウグイスがすぐ近くまできて鳴く。傍の木の1mの高さに鳥の巣があった。ホトトギスの声もする。
託卵の習性を考えると ウグイスにエールを送りたくなる。
食事のあと 周囲をよく見たら 色々な花が咲いていた。「笹は花が咲いたら枯れる」と聞いたが 初めて見る花だ。更紗ドウダンらしい蕾は まだ緑がちだった。

       
     珍しいクマザザの花は 粉っぽい感じ。            ウツギに似た黄色い花
     
 13:00 下山開始  ブナの木の光線の具合が良いので また撮影に時間がかかってしまう。
       以前この季節に九重連峰へ行ったとき ブナの花が散りしきるなかを歩いたことがある。
       今日は 花を見なかったので これから花時を迎えるのかもしれない。

 15:30 登山口

           
         
 ☆ブナに圧倒された登山でした。天候に恵まれたおかげで、私のウデでもなんとか撮影できました。
   光線の具合では 暗くて訳の分からない写真になるでしょう。リーダーは過去2回の登山とも霧の日で、
   リーダーの技術とカメラの性能をもってしても、写真にならなかったそうです。
   「オオザレヤマ」という音感から ザレ場のある険しい山を想像していましたが、
   全体的に優しい印象をうけました。

      ”行く我に歓喜降らせよ山毛欅の花”  よし乃                                                        

HOME    季節の風 春 季節の風 夏 季節の風 秋 季節の風 冬
  花日記 閑話休題 エッセイ