熊野古道  柳生街道  大座礼山  三嶺  フッカー・ヴァレー 
                   
天狗塚  楢原山  由良岬  皿ヶ嶺  寒霞渓  
        

             八方尾根 「麗しのアルパイン・フローラ」   03.8.13.

長野県白馬村にある「八方尾根自然研究路」は観光客も登れる整備されたハイキングコースです。
八方尾根の語源は「眺望が良く 八方見える」ことからだそうです。
八方池山荘から八方池まで
往復2時間ちょっとの山歩きですが 北アルプスの大自然を味わうことができます。


アルペンラインのリフトを
3基楽しく乗り継いで
第1ケルン駅に降り立つと
目の前は
標高1850mの
八方池山荘
チェックインして
荷物を整理し
明日は雨になるらしいので
すぐ登ることにした。

 

13:30 山荘前を出発。道は尾根コースとお花畑コースに分かれ、第2ケルンで合流する。
      登りはお花畑コースをとることにした。
      ピンクのカライトソウ 白いオオバギボウシが咲いている。
     

霧が漂う。登山者の列が続く。イワシモツケの花が白く鮮やか。
  


14:00 
ベンチに到着。
遅い昼食を摂る。
横の木道
登り下りの登山者が
ひっきりなしに通って行く。

向こうに白く見えるのは残雪
所々にニッコウキスゲが咲いていた。

食事を済ませて出発する。道は直ぐ登りになり 残雪を見ながら第2ケルンを目指す。
雪渓から流れ出る清らかな水を覗き込む少年たち。紫の花はタテヤマウツボグサ
    

14:20 第2ケルンに到着。水洗トイレのある所。
      ここから登山道は 今までとは打って変わった荒々しさを見せる。      

  
中央が第2ケルン。左上は八方ケルン。   タカネマツムシソウ       コゴメグサ

14:30 八方ケルン
      ここのケルンは人の顔を形取ったユニークな道標だ♪
      「標高2035m」の表示と 唐松岳への指標が埋め込まれている。

  

八方ケルンを過ぎて まだまだ登りは続く。


道の左は すっぱりと切れ落ち 
その急斜面にもワレモコウなどが咲いている。

右手はお花畑で 
ハクサンシャジンの薄紫や白花が可愛い。

一株のイブキジャコウソウを見た。
また咲いているだろうと撮影せずにいたら 
その後は見かけなかった。

14:45  うっすらと八方池が見えてきた。霧が演出するドラマチックな風景。

 


尾根コースを進んで八方池を見下ろす。
この辺は ミヤマウイキョウが多い。
繊細な葉と花に見惚れる。
撮影したけど見事にボケてた(^^ゞ

「海抜2080m」を示す第3ケルンを通り過ぎて 
上方から八方池へおりた。

池塘に
ミヤマホタルイの表示板があった。
小振りのイグサに見えたが
ホタルイとは
美しい名前がついたものだ。

 
     花は オヤマソバ                 ミヤマホタルイと説明板

   
 池畔から第3ケルンを見上げる。第3ケルンから上は本格登山コースとされている。
 以前に唐松岳に単独で登ったことがあるが 眺めの素晴らしいルートであった。

八方池に影を映す白馬三山は有名だけれども 今日は雲に覆われて姿を見せない。
池の前のお花畑は タカネマツムシソウやハクサンシャジン、ワレモコウの花盛りで美しかった。

  

タカネナデシコの群落は 元来しなしなした花が 
雨に打たれて草臥れ果てた感じで 撮影する気がしなかった。
湿った窪みにイワイチョウが咲いていた。葉っぱがイチョウに似ている。
乾いた場所にはダイモンジソウが咲いていた。

         
         岩イチョウ                   大文字草

帰りは 第2ケルンから尾根コースを下りることにした。

15:25 八方山ケルン


尾根コースは途中から急峻となり
ほとんど 人影もない。

道の左側は絶壁、
そこから霧が湧き上がり
ケルンを積む少年たちに忍び寄る。

右下から
お花畑コースを歩く人声が聞こえてくる。


かなり下った所に合流点があったので
尾根コースからお花畑コースに変更

登山は安全が一番!

木道を和やかに行く少年たち♪

お兄ちゃんは
「来年もまた ここへ来たいな」と言う。

楽しい登山が出来て 本当に良かったね。

 


16:00
尾根の展望台を経て(山々は雲の中で見えない)

カライトソウ シモツケ オヤマソバ
などの咲き乱れる 八方池山荘裏に帰着。
さあ 売店で 今日の記念に何か買いましょう。

      


山荘の夜は濃霧になった。
満天の星が見られないのは残念だけど 霧にかざす懐中電灯遊びも楽しい。

翌朝5時25分 雨が降っているのに 部屋の窓から白馬三山が見えた。
左から 白馬鑓が岳(しろうまやりがたけ) 杓子岳(しゃくしだけ) 白馬岳(しろうまだけ)。


地元で”雨晴れ”と言い
雲が5000mくらいの時に起きる
珍しい現象だと
下山してから
タクシーの運転手さんに
教えてもらった。

曇り日で涼しく登れたし
高山植物は花盛りだったし

重ね重ね
ラッキーな旅だった。

 

☆ 上京して 少年たちと合流し 「特急あずさ」で長野県白馬村へ。
   その日は八方池山荘に泊り 翌日 次女の招待で白馬山麓のホテル泊、避暑気分を味わった。
   白馬美術館ではマルク・シャガールの絵に陶酔!
   白馬ジャンプ競技場では ノーマルヒルとラージヒルの差を実感し その高度感に仰天!
   安曇野ではツタのからまる碌山美術館に入って 近代美術史に想いを馳せた。
   高村光太郎のハガキの文字の 魅力的だったこと!

   素晴らしい夏でした。

HOME    季節の風 春 季節の風 夏 季節の風 秋 季節の風 冬
  花日記 閑話休題 エッセイ